2015年5月11日月曜日

413)自信を持つために

シニフィアン研究所(埼玉県上尾市&和歌山県和歌山市)の楽歩愛真です。
なぜ、どうしてとの疑問を持ち、納得のできる答えを知りたいと考えている人にとって、精神分析という対話療法は有効な方法です。
今日は、「自信を持つために」 について書きます。
自信を持つためにはどうしたらいいですか、と質問されることがあります。
それは「あなたが信頼する他者から肯定される体験を持つことだ」と答えます。
人は自分で自分に「これでいい」「間違ってない」とどんなに言い聞かせても一抹の不安が残るものです。
それは人間である=言語を持っていることと関係が深いといわれます。
考えることも、思うことも、感じるということさえも言語の作用だから。
言語を廃して人は何ものも意識できないといわれています。
これらのことから、自分が感じたり、考えたりしていることが確かなことであると自分だけでは確定できない。だから自分以外の他者にそれを確認してホッとする。
五官の感覚を考えてみます。
今誰かが歌を唄っているのが聞こえたとします。
それを隣の他者が同じように聞こえていると言ったら、聞こえている自分の耳を疑わないでしょう。目もそうです。自分の見ているものが他者も同じように見えていると言ったら安心します。
このように自分の五感が他者と同じだと確認できたなら安心し、自分の五感を信じることができるでしょう。逆なら、自分の五官の感覚がどこかおかしいのではないかと疑いを持ち不安になることでしょう。そして、自分と同じように感じていると言ってくれる他者を探したくなるかもしれません。
この自分の五感に自信を持つには自分と同じだと言ってくれる他者を必要とするのです。つまり、自分に自信を持つには自分を肯定してくれる体験の積み重ねが必要だといえるでしょう。そして、その他者が自分が信頼する(好きな)人であればなお自信の度合いは強くなるに違いありません。 
これらのことから、自分に自信を持つには、傍に居る信頼する他者から肯定される体験を可能な限り多く持つことだと考えるのです。
もし、自分に自信がないと思ったなら信頼する人に肯定してもらいましょう。
もし、自信のある子どもに育てたいなら、肯定してあげましょう。
もし、肯定する方法が解らないとするなら学びましょう。
そうすればいつか自信を持てることでしょう。
お問い合わせはシニフィアン研究所まで http://signifiant-lab.com/
Twitterでもつぶやいています。 https://twitter.com/rakuhomanami

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