2015年2月16日月曜日

404)母の場所に愛がある

シニフィアン研究所(埼玉県上尾市&和歌山県和歌山市)の楽歩愛真です。
なぜ、どうしてとの疑問を持ち、納得のできる答えを知りたいと考えている人にとって、精神分析という対話療法は有効な方法です。
今日は、「母の場所に愛がある」 について書きます。
すべての人は母という女性から産まれる。
当たり前のこと。だから母が大好き、母が一番大事。
これは男女の性別に関係なくいえる。
でもいつかその大好きな母から心身ともに離れていかなくてはならない時が来る。
これを「母子分離」とよぶ。
特に男の子はその禁止が強い。
いわゆる「近親相姦の禁止」という掟によって母以外に目を向けるように強く求められるから。
いずれにしても、男女ともに母からの旅立ちをしなければならない。
それが社会の中で生きていくために必須なことだと教えられる。
その時期についてはさまざまあるとはいえ、少なくとも小学校に上がる7~8歳くらい。
母が片時も離れず子どものそばにいる必要がある時期は4歳までとされる。
それまでの間、子どもはたっぷり母に甘え、わがままを許容してもらえる体験が必要。
その仕合わせな時期の体験が後の人生の礎を創るといわれている。
もっというと、母との時間が人生最初の愛の体験であり、母の場所に愛の起源がある。
しかし、その愛は成就することはなく必ず破れる。
だからこそ、母以外の場所での愛の近似値を探求し続けることになる。
それが社会を形成してきた歴史であり、文化だと言っても過言ではない。
愛は自らを孕み、産み、やさしく抱き止め乳を与えてくれた母の場所に起因する。
ゆえに、母の場所に愛があるといいたい。

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