2015年2月23日月曜日

407)やる気を持つ子に育てよう

シニフィアン研究所(埼玉県上尾市&和歌山県和歌山市)の楽歩愛真です。
なぜ、どうしてとの疑問を持ち、納得のできる答えを知りたいと考えている人にとって、精神分析という対話療法は有効な方法です。
今日は、「やる気を持つ子に育てよう」 について書きます。
やる気はどこから湧いてくるのでしょう。
それは自己愛が育っているから。
自己愛の根底には自己肯定があり、自己肯定は大好きな人から認められることから育つといわれます。認められるためには、まず自ら発することが必要。これを自発性と呼びます。
つまり、やる気を持つ基本は自発性
やる気を育てるためには自発性を育てることだと考えます。
では、自発性を育てるためにはどうすればよいのでしょう。

辞書によると、自発性は「他から影響・強制などではなく、自己の内部の原因によって行われること」とあります。
それは行動でも、言葉でも何でもいい。
自ら発することが大事。
何らかの刺激がきっかけとなって湧いてくるものともいえます。
例えば、感情を考えてみましょう。
喜怒哀楽に代表される感情は湧いてくるのが基本。
決して人からもらうものではありません。
その人の何かが刺激となって自分の内側から湧いてくるものです。
このように、自発性は何らかの刺激に対して内奥から湧き上がり、様々な形で出てくるものといえます。その出てきたものが他者によって認められ、受け容れられる体験が、自らもその湧き上がってきたものを認め受け容れることでしょう。
認められることで子どもは自発性を持つことができるのです。
その蓄積が自己肯定につながり、自信を持ち、自己愛が高まり、やる気を持つことにつながる
これがやる気を持つ子どもを育てる基本だと考えます。
まずはその内容の是非や評価をする前に、子どもの自発性を認めましょう。
「あなたはそう思うのね」「そう感じるのね」と。
そうすればきっと、自発的にどんどんやる気を持ち、発揮することでしょう。 

2015年2月19日木曜日

406)集中力の基は「まなざしと声」

シニフィアン研究所(埼玉県上尾市&和歌山県和歌山市)の楽歩愛真です。
なぜ、どうしてとの疑問を持ち、納得のできる答えを知りたいと考えている人にとって、精神分析という対話療法は有効な方法です。
今日は、「集中力の基はまなざしと声」 について書きます。
集中力をもつことが大事だといわれています。
集中力を持つ、あるいは高めるにはどうしたらよいかについてもノウハウ本は多々あります。
ここでは、その集中力の基は「まなざしと声」にあるとの仮説をたて考えてみます。
まず、集中力を持つとはどういうことか。
一つのこと(もの)に焦点を合わせることです。
いわゆる一点に焦点を絞ること
焦点を絞るには二つの方法があります。
・自ら焦点を絞る何かを持っている場合
例えば目的や目標のものを持って探している場合です。
これは集中しようと意図している(集中する一点を持っている)ので、今は置いておきます。
・自ら意図したものを持っていないのに焦点を絞ってしまう場合 
例えば、急に物音()がした時、大抵は反射的に音()がした方に顔(意識)を向けます。
つまり、音(声)が振り向かせた=音(声)に集中した、音(声)を出した一点からこちらに音(声)が向かってきたといえます。
これをまなざしに置き換えてみます。
誰かのまなざしが自分の方にやってくる。だからそのまなざしに顔(意識)を向ける。
この誰かからまなざしを向けられる体験が意識を向け、それに注意し集中する基ではないかと考えます。
その最初は、やはり自らを世話してくれた対象(養育者=母)からではないでしょうか。
自らが意識しない時から、ただ一人の人から継続的にまなざし(優しく暖かいまなざし)を与え続けられたなら、それと同時に優しい声で語りかけられたなら、自ずとその声とまなざしの方へと顔を向け、意識を向けることでしょう。
つまり眼差しと声に導かれてその方へと意識を向けるといえます。 
ここで特に重視したいのは、「ただ一人の人から」と「継続的に」です。
特に「ただ一人の人から」というのはそのまま一点(光源)に通じると考えるからです。
また多数いると、目移りしてしまって一点に絞れないでしょう。
集中する=一点に焦点を絞ることですから。

この繰り返しが身体に刻印され、やがて集中力へと繋がってゆくのではないか。
つまり、ただ一人の人から継続的に眼差しと声を向けられ続ける体験が後の集中力の基となると考えるのです。 

2015年2月18日水曜日

405)社会で生きやすいためには母が必要

シニフィアン研究所(埼玉県上尾市&和歌山県和歌山市)の楽歩愛真です。
なぜ、どうしてとの疑問を持ち、納得のできる答えを知りたいと考えている人にとって、精神分析という対話療法は有効な方法です。
今日は、「社会で生きやすいためには母が必要」 について書きます。
社会は言語が基本となって形成、運営されています。
私たちは共通言語を基盤として、互いの意志疎通を図り日々生活しています。
ですから社会の中で生きていく上で、言語は必須のものとなります。
逆にいうと、言語を使って自らの意志や考えを他者にスムーズに伝えられるなら、より生きやすいと考えられます。
そのためには母の存在が必須であり、重要だということを考えてみます。 
すべての人は母から生まれる。ゆえに母が大好きだし、最初の愛の対象だと仮定します。
そして母が居るからこそ、その母を求めて声を発する。
たいていは「ママ」、自分の世話をしてくれている対象=母を呼ぶ声ではないでしょうか。
そしてその母は、それまでずーっと自分に語りかけてくれていた人です。
言葉を発する最初は、愛の対象であるわが母に対してだと考えられます。
このようにして、自分に向かって語りかけてくれている人の言葉を徐々に自分のものとしていくようです。

ここで、疑問が湧いてきます。
言葉を覚えるためには、母が居なくても言葉を語りかけてくれる環境があればいいのでは?
そうかもしれません。
環境があれば必要に迫られて覚えるものだということも事実でしょう。
ただ、複数の人から話しかけられるより、ただ一人の人との環境の方がよりその効果は大きいのではないでしょうか。
特に初めて言葉を覚える子どもにとっては。
例えば、大人が違う言語を習得する場合を考えてみてください。
多数よりもマンツーマンの方が、そして何よりもその人に対して信頼や好意をもてるなら、より効果が期待できると思うのです。
この観点から、言葉を自分のものとして自在に使えるためには、ただ一人の人が常にそばにいて世話をしてくれる環境の中で、そのただ一人の人から語りかけられること。そしてその人に対して信頼や好意をもてること。
ここでは、母から世話を通して語りかけられる環境がより好ましいと考えます。

自らの意志を他者に伝えるための言語を自在に使えることは、社会での生きやすさに繋がる重要な要因だと考えます。
この意味において、その原初において、ただ一人の人から世話をされ、語りかけられる環境がより望ましいと考えるのです。
そしてそのためには母が最適な人だといいたいのです。 

2015年2月16日月曜日

404)母の場所に愛がある

シニフィアン研究所(埼玉県上尾市&和歌山県和歌山市)の楽歩愛真です。
なぜ、どうしてとの疑問を持ち、納得のできる答えを知りたいと考えている人にとって、精神分析という対話療法は有効な方法です。
今日は、「母の場所に愛がある」 について書きます。
すべての人は母という女性から産まれる。
当たり前のこと。だから母が大好き、母が一番大事。
これは男女の性別に関係なくいえる。
でもいつかその大好きな母から心身ともに離れていかなくてはならない時が来る。
これを「母子分離」とよぶ。
特に男の子はその禁止が強い。
いわゆる「近親相姦の禁止」という掟によって母以外に目を向けるように強く求められるから。
いずれにしても、男女ともに母からの旅立ちをしなければならない。
それが社会の中で生きていくために必須なことだと教えられる。
その時期についてはさまざまあるとはいえ、少なくとも小学校に上がる7~8歳くらい。
母が片時も離れず子どものそばにいる必要がある時期は4歳までとされる。
それまでの間、子どもはたっぷり母に甘え、わがままを許容してもらえる体験が必要。
その仕合わせな時期の体験が後の人生の礎を創るといわれている。
もっというと、母との時間が人生最初の愛の体験であり、母の場所に愛の起源がある。
しかし、その愛は成就することはなく必ず破れる。
だからこそ、母以外の場所での愛の近似値を探求し続けることになる。
それが社会を形成してきた歴史であり、文化だと言っても過言ではない。
愛は自らを孕み、産み、やさしく抱き止め乳を与えてくれた母の場所に起因する。
ゆえに、母の場所に愛があるといいたい。

2015年2月12日木曜日

403)ダイエットと言語-言語でやせる

シニフィアン研究所(埼玉県上尾市&和歌山県和歌山市)の楽歩愛真です。
なぜ、どうしてとの疑問を持ち、納得のできる答えを知りたいと考えている人にとって、精神分析という対話療法は有効な方法です。
今日は、「ダイエットと言語-言語でやせる」 について書きます。
「ダイエット」と聞いて興味を持つ人、かつて挑戦した人はかなり多いのではないでしょうか。
ところがなかなか成功しなかったり、続かなかったり、リバウンドしたりなどなど。
ここで、先日ある人から聞いた体験を紹介します。
それは表題にも書いたように「言語でやせる」です。
それにはただ一つのことを実行し、継続することだそうです。
それは、
≪食事の度に『いただきます』と『ごちそうさまでした』を声に出して言うこと
これなら簡単、すぐに実行可能です。あるいは、もうすでに実行している人もいるでしょう。
では、食事の度に声に出して言うことがどうしてダイエットに繋がるかを考えてみます。
要因は二つ。
一つは「声に出して言う」もう一つは「区切る」です。
最初に「声に出して言う」から考えます。
声に出して言うことは、誰よりも声を出した本人が聞きます。
頭の中で思い浮かべるだけではすぐに消えてしまう可能性が大きい。
思い浮かべたことを声に出して言ってみることで、自らの耳で聞いて再確認することになります。
語った自分の言葉にハッとした経験のある人も多いのではないでしょうか。
このように、声に出すことによって自ら再確認する効果の可能性が考えられます。
次に「区切る」を考えます。
区切るとは、食べている状態を切る=食事は終わりということです。
これは、いただきます= 食事の開始を意味し、ごちそうさま=食事の終わりを意味するということです。
ここである人のエピソードを紹介します。
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半信半疑で聞いたことを実行し始めたある日のこと。
いつものように食事に続いてお菓子を食べようとした時、突然、その人の脳裏に
「あ、そうだ、私はもう『ごちそうさま』と言ったんだ」と蘇ったと同時に伸ばした手を反射的に引っ込めたそうです。
この時、その人は半信半疑の気持ちが納得に換わったと語りました。
それからは、以前に増して、かみしめるように毎回大きな声で
『いただきます』と『ごちそうさま』と言うようにしているとのことです。 
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毎回このように手が引っ込められるとは限りません。
ですが、毎回言葉に出して言うことで、「食事をしている自分」と「食事を終えた自分」をしっかり区切ることがその結果として体重減少という現象をもたらすのだと考えます。
以上のように、言語が身体に大きな影響を及ぼす好例を紹介しました。
まず「言語(言葉)ありき」
その言語をどのように決め、使うかによってその結果が違ってくると考えます。
Twitterでも日々つぶやいています。https://twitter.com/rakuhomanami
興味を持たれた方はシニフィアン研究所のHPも参照ください。http://signifiant-lab.com/

2015年2月2日月曜日

402)2月度関西出張のお知らせ

シニフィアン研究所(埼玉県上尾市&和歌山県和歌山市)の楽歩愛真です。
なぜ、どうしてとの疑問を持ち、納得のできる答えを知りたいと考えている人にとって、精神分析という対話療法は有効な方法です。
今日は、「2月度関西出張のお知らせ」 について書きます。
今月の関西出張は3日(火)~5日(木)です。
5日は夕方から大宮、9日の午前中も大宮にいます。
面談以外にはインテグレーター養成講座、人間講座、フリートークなども開催しています。
近隣の方、興味を持たれている方はこの機会を活用ください。
・2日(月) 18:00~21:00 大宮
・3日(火)~5日(木) 和歌山市
・5日(木)15:00~21:00 大阪市難波周辺
・フリートーク 5日(木)10:00~12:00
テーマ 『女性らしさ』
・人間講座-象徴界に生まれる
人として生まれるとは、社会参入するとはどういうことなのか。そして社会、家庭内での男女の差異と役目は何か。それらを中心に考えます。 
・6日(金)7:00~10:00 大宮
詳細はメール、電話、Twitterで直接お問い合わせください。
追記:最近はブログの更新ができない状態になっております。
Twitterで気づいたことなどつぶやいておりますので、そちらも参照ください。 
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