2013年3月21日木曜日

330)自己愛と自己嫌悪

シニフィアン研究所(埼玉県上尾市&和歌山県和歌山市)の迎意 愛(むかい あい)です。
精神分析という対話療法で自己(無意識)を知り、必要に応じて書き換えていきます。
そうすれば、不安は安心に変わり、生きる希望が湧いてくることでしょう。

今日は、「自己愛と自己嫌悪」について書きたいと思います

自己愛とは、セルフラブ、自分を愛すること。
それには3つあると言われています。
1.自己肯定感
2.自己価値観
3.自信

これらの基本は、まず生理的欲求の満足から始まります。(原始的自己愛)
いわゆる「快食・快眠・快便」です。
これらが満たされること=肉体的満足
これは乳幼児期には絶対条件となるでしょう。
それゆえ、世話をしてくれる大人(母)の影響が多大だと考えられます。
つまり、母との交流を通し、
自らの生理的欲求の満足を基本に、自己愛が育てられると考える視点です。
簡単にいうと、
生理的欲求の満足は自己愛を育てる基本ということになります。
欲しいときに欲しいものが与えられ、
したいときにしたいことができるという環境があることです。

ところが、成長に伴い
「しつけ」という名のもとに、過剰な禁止と親からの一方的なコントロール(押しつけ)がされます。
(適切なしつけは必要です)
ややもすると、社会的成功(学歴、職業、金銭など)を自己愛の満足とみなす傾向があるようにも感じられます。
成功は自我の満足であって、身体的欲求の満足ではないのではないでしょうか。
少なくとも子どもが求めているものではないように思います。

子どもが自己愛を育てるために必要としているのは、
「愛情」「支持」「親密さ」「母からの身体的接触」などではないでしょうか。
そして、「自分への関心と敬意」を求めている。
つまり、
まずは、わが母からの温かい「眼差し」と「肌の触れ合い」を求め、
それによって何よりも「安全と安心」を感じ取る。
それが「母から愛されている」
自分は「生きていて良い存在である」
「この世で生きる意味がある」などなど、
自己愛の基本とされる「自己価値観」「自己肯定感」「自信」に繋がるのだと思います。

不登校・ひきこもり・問題行動などの子どもたち、
うつなど心身の悩み苦しみを持つ方々と接し、彼らが共通して叫んでいることだと感じています。
それほど、人は安全と安心を求め、
そして何より自己愛の傷つきを恐れ、自己愛を守りたいと切望していると感じるのです。
「〇〇さんの一言で心が傷ついた」
「心が折れてしまった」
などと表現されるのはその証ではないでしょうか。

子どもの自己愛を育てるためにはどうしたら良いのでしょうか?
それは、常に子どもの側を離れず、時々の子どもの要求や欲求を聴き、満足させること。
関心をもち、敬意を払うこと。
そうすればきっと自己愛は高められることでしょう。
それらが不十分な場合、
子どもは不全感を抱き、自己愛は傷つけられ、
何らかの行動や身体を使って表現するようになるでしょう。
そして、そんな自分が嫌だという自己嫌悪を育ててしまう可能性があります。
自己愛を育てられた人は、人を信じ、尊敬し、愛し、生きる意味を見い出し、
たとえ困難に遭遇しても人生を楽しく、明るい未来を描いて生きてゆくことでしょう。

自分が好きですか?
「大好きです」と即答できますか?

自己愛の育て方を共に学びませんか。
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