2013年2月10日日曜日

324)すべてを壊して一からやり直したい

シニフィアン研究所(埼玉県上尾市&和歌山県和歌山市)の迎意 愛(むかい あい)です。
精神分析という対話療法で自己(無意識)を知り、必要に応じて書き換えていきます。
そうすれば、不安は安心に変わり、生きる希望が湧いてくることでしょう。
今日は、「すべてを壊して一からやり直したい」について書きたいと思います
「一からやり直したい」
このように思う時はどのような時でしょうか。
うまくいかない時、思い通りにならない時、
また、期待をかけられ、その重圧に押しつぶされそうに感じた時、
枠が厳しくて窮屈だと感じた時、
そんな時に、一度すべてを壊してしまいたいとの衝動に駆られる。
肩にかかった重荷を下ろしたい、
背中に背負ったものを投げ出したい、
そのように感じた時、
すべてをリセットして、最初から自分の人生をやり直したいと思う。

親や周りからの期待、伝統を受け継いでゆく立場にある時など、
自分一人の問題ではないと感じる環境の中に居る場合、
それらすべて投げ捨てられたなら、どんなに楽なことだろうと考える。
情に絡まれ、情に翻弄され、情に纏わりつかれて断ち切れない。
そんな苦しみと葛藤から抜け出したいと思うとき、
すべてを壊して一からやり直したいと切望するのでしょう。
そのように思った時、
ある人は離婚することで、
ある人は、倒産や失業などの失敗ですべてを失うことで、、
またある人は、問題や事件を起こすことで壊すかもしれません。
もちろん、意識的にはだれも好んではしないでしょう。
無意識的にそのように自らを導いてしまうとの観点から考えた時、
時として、なるほどと思えることもあるのではないでしょうか。
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ある人が言いました。
「どうすれば親が自分のことを諦めるかばかり考えていました」
「親の期待をすべて裏切れば、親から自由になれると思ったんです」
「でもダメでした」
「だから消えたくなったんです」
その人は、自分を知る人が誰もいない世界へと飛び出し、
そこからスタートしたのです。

またある人は
事件を起こし、すべてをなくしました。
その人は復讐をしたと言いました。
その時の気持ちは≪ざまあみろ≫だった。
これでやっと自分の人生が始まると語りました。
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極端な例かもしれません。
ですが、人は自分の想いを遂げるためならどんなことでもするのだと痛感しました。
このような極端な方法を使わず実現する方法はないのでしょうか。
それは、自分の欲望(無意識)に気づくことだと思うのです。
無意識的だからこそ、翻弄されてしまう。
意識化できれば他の方法で実現することができるのではないでしょうか。

すべてを壊して一からやり直したいと思う時、
ひょっとしたら、無意識に翻弄されているのかもしれません。
その自分の無意識を知りたいと思いませんか。
その時、精神分析はお役にたつと思います。

興味を持たれた方は
シニフィアン研究所HPを参照ください。http://signifiant-lab.com/

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