2013年1月7日月曜日

320)人の幸せを壊したくなる―呪怨(じゅおん)

シニフィアン研究所(埼玉県上尾市&和歌山県和歌山市)の迎意 愛(むかい あい)です。
精神分析という対話療法で自己(無意識)を知り、必要に応じて書き換えていきます。
そうすれば、不安は安心に変わり、希望が湧いてくることでしょう。

           
今日は、「人の幸せを壊したくなるー呪怨(じゅおん)」について書きたいと思います

TVドラマの中で「ぶっ壊してやる」とか「ぶっ潰ししてやる」という言葉を聞いたことがあります。
大抵は、自分の思う通りにならなかった場合、その相手などに対して言うセリフです。
これと同じようなことが、現実の世界でもあります。
いえ、時として自分の心の中にも湧き上がるかもしれません。

「人が楽しそうにしていると、それをぶっ潰したくなる」
「誰かが幸せそうにしているのを見たら、その幸せをぶっ壊したくなるんです」
と、語った人がいました。
もちろん、実行はしていません。
そのような気持ちになるのだと言います。
そんな自分が嫌だし、ダメなことは分かっているのに、どうしても湧き上がってくるのです。
どうしてなのでしょう?

嫉妬心、それは誰にもあるでしょう。
攻撃心、それも持っているでしょう。
そんな生易しいものでは済まされません。
それを『呪怨(ジュオン)』と名づけました。
それほど凄いエネルギーなのです。

では、なぜそのような『呪怨』のエネルギーが溜まったのでしょうか。
それは≪排除された人≫だったからです。
幸せな場、楽しい場所から、何らかの事情で排除されてしまった人でした。
常に、幸せや楽しみを外から眺めているしかなかった人。
だから、人が楽しそうにしていたり、幸せそうな姿を見たら、
ぶっ壊したくなるのです。
それを実行しないために、その場から立ち去り、一人の世界に戻るしかなかった。
そして、超マイナス思考となり、引きこもるか、明るく振る舞うか、冬眠するしかなかったと語りました。
これらのことが明らかになった時、
その人は『呪怨』をある言語に書き換えました。
その時、その人には希望の光が見えたそうです。

このように自己に気づけば、書き換えることができます。
書き換えれば、それまでと違った何かが見えるのです。
世界が変わったと感じると表現した人もいます。
人生は何度でも書き換え可能だと思います。
年齢、性別、環境、生い立ちに関係なく、気付けば書き換え可能となる。
まずは自己に気づくこと。
そして認めること、受け入れること。
その先には、実行した人だけが味わえる世界が広がっていることでしょう。
あなたなら「人の幸せをぶっ壊したくなる―呪怨」をどのように書き換えますか?

興味を持たれた方は、シニフィアンア研究所のHPも参照ください。
http://signifiant-lab.com/

*明日8日~10日まで関西出張です。
フリートークでもこのような対話をしています。
近隣の方、参加してみませんか。
携帯にご連絡ください。http://signifiant-lab.com/#8

0 件のコメント:

コメントを投稿