2012年10月19日金曜日

293)鏡像体験=一人の私

シニフィアン研究所(埼玉県上尾市&和歌山県和歌山市)の迎意 愛(むかい あい)です。
精神分析という対話療法で心身の悩み相談をしています。

           
今日は、「鏡像体験=一人の私」 について書きたいと思います。
鏡像体験をするには、まず核が必要であり、
その核は、ただ一人の人(以下母と呼びます)がつくると書きました。
もう少し、具体的に書きたいと思います。


母が常に側にいて、子どもに語りかける環境、
ただ母の想いで語るのではなく、
その場その場に合った、適切な言葉で語りかけることが大切です。
たとえば
・美味しいものを食べた時ー「おいしいね」
・嬉しいことがあった時ー「うれしいね」
・転んで痛かった時ー「痛かったね」
・悔しくて泣いていたらー「くやしいね」
いかがでしょうか。

難しいことではないですよね。

あるお母さんが次のような話をしてくれました。
10代の娘さんから
「お母さん、私の話をちゃんと聞いて。いつも私が答える前に、決めつけている。
勝手に先に進まないでよ」と言われたそうです。

そう言われて、ハッと気付いたそうです。


確かに、娘の言うように、きちんと話を聞いていなかったと。

このようなことは、案外多いのではないでしょうか。
なぜなら、お母さんは忙しいからです。
子どもの前に居て、話をしていても、次のことを考えているから。
体は子どもの前にありながら、
心はすでに違う所に居る。
それに一番気付いているのは、子どもであり、
一番気付いていないのは、お母さん。

体も心も共に向き合っていること。
これが会話(対話)の基本です。
このような会話になっていない時に、
子どもはしつこく言ったり、ぐずったり、駄々をこねたりして
向き合っていないことを教えてくれているのではないでしょうか。


子どもはいつも母を観ています。
母の心を五感で感じ取っているのです。
子どもからのメッセージを受け取り、応えることが、鏡像体験であり、
その体験が「母に愛される私」という「一人の私」を創り上げる核となるのです。

それが≪オールOKで育てる≫ことでもあるのです。


「オールOK子育て法」はこちらです。http://signifiant-lab.com/raise/
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