2012年8月14日火曜日

260)スポーツと攻撃心

シニフィアン研究所(埼玉県上尾市&和歌山県和歌山市)の迎意 愛(むかい あい)です。
精神分析という対話療法で心身の悩み相談をしています。
           
今日は、「スポーツと攻撃心」 について書きたいと思います。
ロンドンオリンピックも17日間の幕を閉じました。
日本選手たちの連日の活躍と世界中のアスリートたちの姿に、日本中が湧き立ったことと思います。
一方、甲子園では高校球児たちの熱闘が繰り広げられています。

どうしてこれほど、スポーツに興じるのでしょうか?
スポーツの魅力とは何でしょうか?
精神分析的観点から考えたいと思います。

結論からいうと
スポーツは、誰にもあるとされる「攻撃心」の合法的な発散方法だといえるのではないでしょうか。

そもそも、なぜ攻撃心が生じるのか、から考える必要がありますが、
それはともかく、自らの内に溜まり続ける攻撃心を留めておくことは非常にストレスとなります。
ある閾値に達したら、あふれ出るもののようです。
それらは「衝動」とも呼べるものでしょう。

これらの攻撃心(衝動)を、うまく水路付けし、放出する必要があります。
でないと、心が壊れてしまいかねないからです。
また、対人関係をスムーズにするためにも、必須となります。
その放出手段の一つが「スポーツ」だといえるのです。

解りやすくいうと
・人を蹴飛ばしたい衝動が強い時は、サッカーやキックボクシングなど
・人を殴りたい、叩きたい衝動が強い時は、ボクシングや剣道、野球、テニス、ゴルフなど
・人に抱きつきたい、からみたい時は、ラグビーやレスリングや相撲など
このように考えてみると、
スポーツは、様々な攻撃心を合法的に放出させる、素晴らしい手段といえるのではないでしょうか。
ある限定された枠組みの中で発散すれば、皆から賞賛されるトップアスリートになれるかもしれないし、
時として、英雄にもなれるでしょう。
ですから、
スポーツをした後は、殆どの人が
「あー気持ち良かった、スッキリした」と語ります。

太古から人は、無意識にこれらの事を知っていたから
戦いの刃をスポーツの道具に換えて、競い合ったのではないでしょうか。
スポーツは、自らの内なる攻撃心の放出と、
周りからの承認と賞賛を得られる、一挙両得の方法だといえるでしょう。

子どもがやんちゃで困ると怒るのではなく、
子どものストレスが何であるのかを知り、
そのストレスの上手な発散方法をアドバイスすることが有用だと思います。
自ら(子ども)の内にある攻撃心に気付くこと
どのような衝動があるのかを知ること
この二つが必要です。

体を使って、一つずつ試してみる方法もありますが、
的確に知る方法があります。
それは「自分の攻撃心(衝動)を知る」精神分析という方法です。

興味をもたれた方は
シニフィアン研究所のHPをご覧下さい。http://signifiant-lab.com/

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