シニフィアン研究所(埼玉県上尾市)の迎意 愛(むかい あい)です。
精神分析という対話療法で心身の悩み相談をしています。
今日は「子どもの欲望に限界はあるのか?」について考えてみたいと思います。
子どもは、興味を持ったら何でも欲しがります。
それに全部与えていたら、際限がないと思いますよね。
その通り、
子どもの欲望には限りはありません。
すぐに飽きてしまうことが多いのに、
少し回り道をしてみましょう。
子育ての悩みを抱えたお母さんたちにお会いする機会が結構あります。
そのお母さんたちに、まず、「オールOK」の大切さをお話します。
「オールOK」とは、親側の要求は出さず、まずありのままの子どもを受け容れることです。
こう言うと、大抵のお母さんはビックリさせることでしょう。
「わがまま、気ままになりませんか?」
「そんなことしていたら際限なく言って困ります」
これも、当然のことです。(詳しくはhttp://signifiant-lab.com/raise/を参照ください)
だったら、なぜオールOKをしなければならないのでしょう。
子どもはオールOKの体験をすることで、
「受け容れられている」「認められている」→「必要とされている」「愛されている」
→「基本的信頼」を学ぶといわれているからです。
赤ちゃんは笑ったらもちろん、泣いても、寝てても無条件可愛いと思いませんか?
このような「無条件可愛い」と受け入れられる体験が「オールOKの体験」なのです。
この体験をした子どもは、基本的信頼を獲得すると言われています。
基本的信頼とは、乳幼児期(0ヶ月~18ヶ月くらい)に獲得されるとされる用語です。
自分は存在しても良いと思える、他者も同じように存在してよいと思えること、
このような理解でよいと思います。
つまり、この基本的信頼の獲得がなされなかったなら
後に、対人関係やアイデンティティーの確立に影響が出るだろうとされています。
少し難しい話となりましたが、何を言いたいかというと、
子どもの欲望を満たしてあげることが、基本的信頼を獲得する上で必須だということです。
それが自信となり、困難に直面しても乗り越えていく原動力の一つとなるでしょう。
つまり、社会の中で生きやすくなる基と言われています。
ここから
子どもの欲望には限りはありませんが、
無条件満たしてあげることが大切なことであるといわれるのです。
ここまで読まれて、困ったと感じた方が多いのではないでしょうか?
どうすればいいの?
そんなの無理と思っていませんか?
だいじょうぶです。
必ず止まります。
次回、書きたいと思います。
子育て教室をしています。
こちらをどうぞ。http://signifiant-lab.com/#10
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